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認定コンサル コラム 第21話

人材育成の現場と研修会社の乖離

北見 亨(認定コンサルタント)

ITスキル標準に基づいた人材育成でも、一般的な人材育成においても最近の研修のトレンドと言われる研修やセミナーと、現場でのニーズに大きな乖離が出始めています。
以前はトレンドと呼ばれる研修が、翌年や少し先に重要な研修と位置づけられました。
先進性が脚光を浴び取り入れる企業も増えていました。しかし、ここ数年この部分に大きな乖離が発生しています。

育成現場での悩みと研修を売るほうのトレンドと言われるものが数年先に導入される内容と大きく違うという話です。トレンドだからそれはそれで良いということも当然言えます。そして、トレンドだから当社もそうしたトレンドの研修を実施していくという企業スタンスもあって良いと思います。ITの人材育成で現場の人材育成の担当者が現実困っていることをいくつか挙げます。
1.プロジェクトリーダーの人的不足。
2.プロジェクトリーダーとしてやるべきことが出来ていない。または、リーダーとしての基礎知識がない。
3.候補者がリーダーとしての資質に欠ける。
上記項目の話をすると、普通の人材育成担当者は、ヒューマンスキルに着目します。そして、プロジェクトマネジメント基礎知識等を検討します。
更に適材適所にするためにどんな仕組みを取るとベストかを考えます。
担当者は、マネジメント力不足を大きな問題と捉えています。こうした問題に対して適切に対応してくれる研修会社を探しています。ところが、売り込みにくる会社の反応を見ると以下のような売り込みをしてきます。
1.プロジェクトマネジメント入門
2.PMBOK概説や基礎
3.クラウド時代におけるPMの役割
今のトレンドは、やはりクラウド時代なのでこうした人を育成しないといけません。等と主張します。ユーザーのニーズとは違うことを勧めてくるわけです。1に関しては的確ではあります。2も場合により必要です。しかし、ユーザー側の立場になると3よりも、リーダーシップやマネジメント能力を要求しているわけです。確かにITという世界ではトレンドの先取りは重要なことです。しかし、現状の打破が最優先ではないでしょうか。

私は今IT以外の業種でコンサルティングを実施しています。そこでも重要な課題は、ヒューマンスキルだと感じています。実はITSSの考え方(フレームワーク)が製造業でもそのまま使えます。その先駆となる仕事をしています。ここでも、研修会社の売込みが日々2、3件あります。売り込みの口上は、今は、このような研修がヒットしています。御社でも如何でしょうかと、研修会社のトレンドを売り込みます。顧客の立場に立ち、困ったことを聞いて提案する研修会社はほとんどありません。トレンドも重要ではありますが顧客は何を欲し、何をすることで業績が伸びるのか考えるべきだと思います。
実はどの会社でも悩んでいることは、マネジメント力やヒューマンスキルなのです。売りたいトレンドも十分に理解できますが、現場が欲している教育を研修会社もジャストフィットできるようなことを考えていかないと厳しい状況になっていくと思います。成熟期の産業(教育業界)は、プロダクトアウトの発想からマーケットインに切り替えることが必要だと考えています。

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