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認定コンサル コラム 第2話

やってみることが成長の第一歩 - あるエンジニアの体験から -

森田 哲也 (認定コンサルタント)  
   

 みなさんは、ご自身が研修やセミナーで学んだことをどのように生かしておられ
ますか。学んできたこと、聞いてきたことをやってみるのが、学んだことを生かす
ことだといわれていますが、みなさんはどのくらい「やってみる」ことを実践して
いらっしゃるでしょうか。
 かく言う私も、恥ずかしながら人から学んだことを、必ず実践しているとは言え
ません。

 先日、あるIT企業の若手エンジニアの方の取り組みを拝見して、「やってみる」
ことの大切さを改めて認識しました。

 この方は、人材育成の計画の立案と人材像の構築のためのワークショップに参加
された、いくつかのIT企業の参加者のひとりでした。お名前をCさんとさせていた
だきます。ワークショップには私も、参加企業のみなさんのサポート役として参加
させていただきました。
 ワークショップには、Cさんを含め参加企業のみなさん熱心に取り組んでおられ
ました。毎週のように出る宿題を、多忙な中、すべての参加企業の方が提出され、
お互いにシェアされていました。
 さらに、Cさんが他の参加者と違うことに私は驚きを感じました。それは、ちょ
っとしたことを実践するということです。

 人材育成計画や人材像の構築には、経営方針、経営計画がなにか、経営者がどん
なことを考えているかを把握することから始めなければなりません。Cさんは、
節目ごとに社長から話は聞いているが、普段、具体的にどんなことを考え、どんな
ことに悩んでいるかは、わからないということでした。
 そこで、私はCさんに「社長の椅子に一度、座ってみてはいかがですか。視点が
変わり、なにか気づくかもしれませんよ」と軽い気持ちでサジェスチョンしてみま
した。その後、私は言ったことも忘れていました。
 しばらくして、Cさんが「やってみました」と、報告にこられました。Cさんは、
社長の了解を得て、社長の椅子に座ってみたそうです。そうしたところ、視点が変
わり、社長の考えていることが少しわかり始め、ワークショップの推進をきっかけ
にして、社長と話す機会も増え、理解が深まったとのことです。
 
 ちょっとしたことの実践によって、Cさんご自身が成長し、会社も育成の場を作
ったということではないでしょうか。さらにCさんは、プレゼンテーションについ
ても学びたいというお申し出があり、いくつかの考え方や方法をお教えしたところ、
ご自身で何度も練習され、上達されました。
 
 小さな「ちょっとしたこと」に企業と個人の成長の芽があります。ちょっとした
ことを「やってみる」。みなさんも今日からいかがですか。

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